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子どもが勉強嫌いです。もう放っておいてもいいですか。

勉強嫌い

こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。

今日は親御さんから相談のメールをいただきました。

小学校6年生の子どものことなのですが、やる気がなく、なにを言っても勉強しません。勉強するよう促したり、宿題をやるように言ったり、家で勉強を教えたりもしましたし、塾にも何個か行かせましたが、成果が出ない上にサボるのでやめさせました。

どうにか勉強させようと、あの手この手を尽くしてきましたが、もう正直疲れてしまいました。

勉強しないことで困るのは子ども本人なので、もう本人の意思に任せて放っておこうと思っています。放っておくのは悪いことですか?

中学生と話していると、「勉強嫌い!」とみんな口をそろえて言います。
だから勉強から逃げよう、逃げようとしますよね。

相談者さんのお子さんも相当な勉強嫌いの様子です。塾に行かせたり、勉強するよう言って聞かせたりとあれこれ取り組んできましたが、どれも効果がなく、お疲れの様子です。

今日の記事では、勉強嫌いを放っておくとどうなるか解説し、その上で今後どのようなアプローチが考えられるか紹介します。

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勉強嫌いを放っておくとどうなるのか

子どもが勉強を放置すると、さまざまな悪影響が生じる可能性があります。これらの影響は単なる学業成績の低下だけに留まらず、彼らの将来や自己成長にも深刻な影響を及ぼすことがあります。

成績の低下

勉強嫌いを放っておくことで、もちろん学校の成績が低下する恐れがあります。定期試験やテストでの成績が悪化することで、お子さんの学力の低下だけでなく、学習意欲の低下につながる可能性があります。また、成績の低下は進学や就職などの将来の選択肢にも影響を与えることがあります。

自己肯定感、自己効力感の低下

勉強嫌いを放置すると、勉強をおろそかにすることで、子どもの自己肯定感が低下することがあります。成績が悪くなることで自己評価が下がり、自信を失うことがあります。

これは将来の目標設定や挑戦に対する意欲にも影響を与える可能性があります。

社会的影響

勉強嫌いを放っておくことは、社会的な影響も及ぼす可能性があります。学校や職場などでの人間関係において、学力や能力が低いことが問題となる場合があります。

また、学力不足が原因で就職や進学が制限されることも考えられます。

親子関係への影響

勉強を放っておく子どもとの関係は、親子間のストレスや対立を引き起こす可能性があります。親が子どもの学習態度に不満を持ち、厳しく叱ったり、制裁を加えることで、親子間の信頼関係やコミュニケーションが損なわれることがあります。

このように、勉強嫌いを放っておけば百害あって一利なしです。

勉強をしたがらない理由は?

勉強をしたがらない理由についてもみておきましょう。

モチベーションの欠如

子どもが勉強をしない一番の理由の一つが、モチベーションの欠如です。勉強に対する興味や動機付けが低い場合、学習意欲がわかないことがあります。

これには、勉強の重要性や将来への影響を理解していない、目標や夢が明確でない、やりがいや成果が実感できないなどの要因が考えられます。

学習環境の問題

学習環境が子どもの学習に大きな影響を与えることもあります。例えば、静かで集中できる場所がない、学習に必要な教材や勉強道具が不足している、家庭内のストレスや混乱が学習意欲を削ぐなどが挙げられます。また、学校や塾での人間関係や環境も、学習意欲に影響を与える要因となります。

興味や関心の違い

子どもが勉強をしない理由として、興味や関心の違いも挙げられます。学校での教科や授業内容が子どもの興味を引かない場合、学習へのモチベーションが低下することがあります。また、個々の子どもによって得意な分野や興味が異なるため、学習内容やアプローチが合っていない場合もあります。

    これらの理由は単体で現れることもありますが、通常は複数の要因が組み合わさって、子どもが勉強をしない状況が生まれます。それぞれの理由を理解し、適切な対処法を見つけることが重要です。

    勉強嫌いな子どもを放置してもいいか?

    とはいえ、相談者さんもその辺りはわかっていますよね?

    勉強嫌いを放置したらどうなるか、よくわかっていたからこそ、色々と手を尽くしてきたのだと思います。勉強ができるに越したことはないし、進んで勉強してくれればこんなに楽なことはないからです。

    「勉強するようにひたすら促す」と「もう疲れた、放置する」と2局的にになってしまうのは、色々と頑張ってこられたからこそ、だと思います。いつも子育てお疲れ様です。

    お子さんは甘えている可能性あり

    正直、お母様が「勉強しなさい」から離れて、ほんの少し休憩するのはいいことだと思います。

    子どもにとって「やりなさい」って言われている状態って、不愉快なんですけれど、どこかで心地よかったりもするんです。

    人間の行動には慣性の法則が働くので、「勉強しなさい」「嫌だ!勉強しない」みたいな言い合いが日常化してしまうと、それがコミュニケーションになるんです。ある意味あいさつみたいな感じになるんです。

    お子さんは無自覚ですが、「お母さんが言ってくれるから」みたいな気持ちがどこかにあります。宿題や提出物の期限を忘れていても、「ギリギリになったらお母さんが言ってくれるから」みたいな。

    おそらくお子さんもその状態を楽しんでいる、まで言わないですけれど、そういう状態に安住しているところがあるでしょうね。

    お母さんが勉強に対して厳しいと、子どもは「まあお母さんが管理してくれてなんとかしてくれて・・」「最終的には何とかしてくれる」みたいに無意識に思っている可能性あります。

    勉強について、がっちり話し合う

    なので、このあいさつがわりの「勉強しなさい」「嫌だ」を打破するために、一度本気の話し合いの場を持ってみてはいかがでしょうか。

    ・勉強しないとどうなってしまうのか

    ・どんな不利益を受けるのか(上で書いたようなことですね)

    ・今までは親が色々言ってきたけれど、これからはもう言わない

    ・自分でちゃんと考えて答えを出しなさい(期限をつけて)

    ・その上で、「勉強をやる」ならいくらでも協力する。自分でするでも、塾へ行くでも

    ・「勉強をもうやらない」と決めたなら、不利益を受けても後で文句や不満を言わないこと。もちろん親のせいとか言わないこと

    このような話をしましょう。

    おそらくお子さんはびっくりするし、「どうしよう」と思うはずです。だって今までの「勉強しなさい」「やだよ」のコミュニケーションが断ち切られるわけですから。

    今までのままではダメなんだと気づくはず。そして考えます。考えないならもっと真剣に話しましょう。

    決めたらもう口を出さない

    そして、お子さんが「こうしたい」と何らかの答えを出したら、そこに口を出すのはやめておきましょう。

    「勉強しない」という結論を出したら「は?なに言ってんの?」と思うかもしれませんが、本人がそう決めたなら一旦それを呑みましょう。そうでなければ話し合いが「誘導尋問」になってしまいますから。

    そしてもし「塾に行きたい」というのであれば、親御さんが気に入った塾に行かせるというよりも、選択肢を提示して、お子さんがどれか選ぶみたいな形で、お子さんが決められるようにしていくといいと思います。

    結局お母さんが「勉強しなよ、この塾に行きなさい」みたいに持っていってしまうと、ますますやる気をなくし、自主性が育たなくなります。上手に突き放しましょう。

    突き放したらダメになる気がする?

    「もしこの話し合いで、子どもが勉強しない選択をしたらどうすればいいのか?」と心配される方もいると思います。

    ですが、現代の日本において「勉強しない」という選択肢を取ることは、ほぼ不可能です。なぜなら毎日学校に行き、勉強を教わり、試験され、評価され、比べられ、勉強しないと大変なことになるよ!みたいな話を毎日聞かされているわけで。

    そんな状況下で「もう自分は勉強やめるー!」なんて言うのは相当勇気のいることです。子ども自身も高学年とか分別のつく年齢なら、それくらいわかっています。

    もし「もう勉強やめる」という選択をしたとしても、実際やらないと不安になって、(しかも厳しく言ってくれる親御さんもなにも言わなくなって)、「やっぱりやばいかも」と怖くなるもの。そしてなにかしらヘルプが出てくる可能性が高いです。

    その際にはぜひ一緒に考えてあげましょう。

    要するに、今の日本において「もう勉強なんかしない!」という選択肢を取れる子なんてそうそういません。いたとしたら相当に強靭なメンタルの持ち主ですから、将来生きていくのに苦労しません。大丈夫です。

    まとめ

    勉強嫌いを放っておくことは、勉強のモチベーションを下げますし、当然成績低下の原因になります。

    とはいえ、勉強しなさいと厳しく言い続ければ、子どもがその親の厳しさに甘えてしまう一因にもなります。

    自主性を持って勉強をしてほしい場合は、いきなり放置するのではなく、「一度、本気の話し合い」を持つことをお勧めします。

    そして言いたいことを言い合ったら、そのあとは放っておきましょう。というか、お子さんの自主性に任せ、自主性を育てましょう。大丈夫です、現代の日本でもういっさい勉強しないなんて言える子はほぼいません。そこでもし塾に行きたいとかそういう話になったら全力で応援してあげてください。

    もちろん、家庭教師をつけたい、個別指導を受けたいという話になったら、遠慮なくご連絡くださいね。

    勉強嫌いでお困りの方は、いつでも私にご相談ください。一緒に解決しましょう。

    ◆勉強嫌いを解消したい人へ

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