勉強しないまま時間が過ぎて不安…そんなときに試してほしい勉強の進め方

お子さんが不登校になってから、しばらく時間が経っている。
最近では少し元気も出てきたけれど、勉強にはなかなか手がつかない――
そんな状況に、心のどこかで不安を抱えていませんか?

「このままで大丈夫かな…」
「学校に戻れる日は来るのかな…」
「勉強、何から始めさせたらいいんだろう…」

そう思うのは当然のことです。
親として、お子さんの将来を思えばこそ、不安や焦りが出てくるのも無理はありません。

でも、焦らなくても大丈夫です。

実は、不登校の子どもたちにとっては、“普通のやり方”が合わないだけのことも多いんです。
少し視点を変えれば、家にいながらでも、勉強を再開することはできます。

この記事では、
✔ 無理なく始められる勉強のやり方
✔ 親がかかわる時のポイント
✔ 専門家の力を借りるタイミング
などを、わかりやすくお伝えしていきます。

お子さんの「やってみようかな」という気持ちを、そっと後押しするために。
一緒に考えていきましょう。


なぜ「不登校の子の勉強のやり方」は特別なのか?

「なんでこんなに勉強をやりたがらないの?」
「前はもう少し頑張ってたのに…」
そんなふうに感じたことはありませんか?

でも実は、不登校のお子さんにとって「勉強する」という行為には、
学校に通っていた頃とはまったく違う意味合いがあるのです。

たとえば――

  • 時間割がない
  • 周りに一緒に学ぶ友達もいない
  • 自分でペースを決めないといけない
  • 誰も見ていないから、やらなくても怒られない

つまり、学校という「枠組み」の中で自然にできていたことが、
すべて自分で決めて、自分でやらなければならない状態になっているんです。

これって、大人が急に「明日からあなたは会社に行かなくていいよ。でも自己管理して結果は出してね」と言われるようなもの。
ちょっとプレッシャーを感じてしまいますよね。

しかも、不登校のお子さんは心や体の不調を抱えている場合も多く、
「やらなきゃ」と思っても、どうしても動けない日もあります。

だからこそ、不登校のお子さんの勉強のやり方は、“ふつうのやり方”とはちょっと違うアプローチが必要なのです。

ポイントは、「頑張らせる」ではなく、
“できそうなこと”を一緒に見つけてあげること

次の章では、無理なく取り組めるやさしい勉強の始め方を5ステップでご紹介していきます。


3. 不登校でもできる!勉強のやり方5ステップ

「何から始めたらいいかわからない」
「うちの子に合うやり方ってどんなもの?」

そんなふうに迷ったときは、以下の5つのステップを参考にしてみてください。
どれも、不登校のお子さんが自分のペースで進めやすい方法です。


① まずは「学習環境」を整える(机じゃなくてもOK)

勉強は、必ずしも“机の前に座って静かに”じゃなくても大丈夫です。
お子さんがリラックスできる場所――たとえばリビングのソファやベッドの上でも構いません。

大切なのは「安心できる空間」であること。
勉強の前に「ここに座ったらちょっとやってみようかな」と思える場所を作ってあげると、それだけでも前向きな一歩になります。


② 興味のあることから始める

いきなり「5教科全部やろう!」とする必要はありません。
まずはお子さんが少しでも興味を持てることからスタートしてみましょう。

たとえば――

  • 好きな教科のYouTube動画を見る
  • マンガで読める歴史の本をパラパラ読む
  • 簡単なクイズアプリで脳トレ感覚の勉強をする

「これならできるかも」という感覚が、やる気の種になります。


③ スモールステップで「できた」を積み重ねる

たとえ1日1問でも、取り組めたらそれは立派な勉強です。

タイマーを10分だけセットして、「今日はこれだけやって終わろう」と決めるのも効果的。
その短時間で終われたことで、「やりきれた!」という小さな成功体験が得られます。

この“できた”の積み重ねが、自己肯定感を回復させていくカギになります。


④ 学年にとらわれない教材選びを

不登校が続くと、「この単元は習ってないから無理かも…」と感じる教科も出てきます。
そのときは、思いきって一つ下の学年や小学校レベルから始めてもOKです。

ポイントは、「できるところから始める」こと。
「わかる」「できる」が増えれば、自然と学年相当の内容にもつながっていきます。


⑤ 勉強の習慣化は「ごほうび」もあり

最初のうちは、「勉強=楽しいこと」になるように工夫してみましょう。
たとえば――

  • 勉強したあとは好きな動画を見てOK
  • 10分やれたらおやつタイム
  • 親子で「一緒にやったね」とハイタッチ

外側からの“ごほうび”も、習慣づけの入り口としてはとても有効です。


どのステップも、特別な準備やお金は必要ありません。
お子さんの様子を見ながら、「できそうなところ」から取り入れてみてくださいね。

親の関わり方がカギ:「やらせる」より「一緒に考える」

「なんでやらないの?」
「ちょっとは勉強しようよ」

つい、言いたくなってしまいますよね。
でも実は、こういった言葉が逆にお子さんの心を閉ざしてしまうこともあるんです。

不登校のお子さんは、すでに自分に対して「できていない…」という負い目や罪悪感を抱えている場合が少なくありません。
そこにさらに「やりなさい」と言われると、「やらなきゃ」よりも先に「もう無理…」という気持ちが出てきてしまうことも。

だからこそ、親としてできる最大のサポートは
「どうしたらやりやすいかな?」と一緒に考えてあげることなんです。


たとえば、こんな言葉かけはいかがでしょうか。

  • 「どこだったらやりやすい?」(場所の相談)
  • 「何ならやってもいいと思う?」(内容の相談)
  • 「一緒にやってみようか?」(付き添いの提案)
  • 「わからないって言ってくれてもいいよ」(安心の言葉)

こうした声かけによって、お子さんの中に
「親は敵じゃない」「一緒にやってくれる存在なんだ」という安心感が育っていきます。

そしてなにより大切なのは、お子さんが取り組めたときに、しっかり認めてあげること

「おお、やったね!」
「10分だけでもできたのすごいよ」
「途中でやめたくなったのに最後までやったんだね」

小さな努力に気づき、伝えてあげることで、お子さんは自信を回復していきます。


ただ、親子だけで取り組むのが難しいと感じたら、無理せず外部のサポートを頼ることも選択肢のひとつです。

それでも難しいときは?プロの力を借りる選択肢も

「いろいろ工夫してみたけど、うまくいかない…」
「親が言っても、まったく聞く耳を持ってくれない」

そんなときは、家庭だけでなんとかしようと抱え込まず、外部の力を借りてみるのもひとつの方法です。

とくにおすすめなのが、一対一でサポートしてくれる家庭教師やオンライン学習のサービス
不登校のお子さんは、人間関係に敏感だったり、集団の中で疲れてしまったりすることが多いため、
学校や塾のような集団形式よりも、個別対応のほうが安心して学べるケースが多いんです。


家庭教師やオンライン指導のメリット

  • お子さんのペースや性格に合わせたやり方で進められる
  • 「学校では話せなかったけど、この先生には話せる」となることも
  • 勉強だけでなく、自己肯定感の回復につながる場面も多い

親でも先生でもない、“第三者”としての関わりが、お子さんにとってちょうどよい距離感になることもあります。


「うちの子に合うかな?」と迷っている方へ

「家庭教師って勉強ができる子が利用するものじゃないの?」
そんなふうに思っている親御さんもいらっしゃいますが、
実は、不登校や勉強に苦手意識があるお子さんほど、家庭教師との相性が良いことが多いんです。

もちろん、お子さんの状況や性格によって合う・合わないはあるので、
まずは体験授業だけ受けてみるのもおすすめです。
一歩踏み出すことで、思わぬ変化が生まれるかもしれません。


よくある質問

Q1. 不登校でまったく勉強していないんですが、何から始めればいいですか?

A. まずは「勉強っぽくないこと」から始めるのがおすすめです。
たとえば、好きな教科のアニメやYouTube、マンガ教材など。
最初の目的は「学びに対しての抵抗感をなくすこと」。
1日5分でも、できたらすごい!と声をかけてあげてください。


Q2. どの教科から始めるのがいいですか?

A. 「本人が少しでも興味を持てる教科」から始めるのがベストです。
得意だった科目や、感情的な負担が少ない国語や理科などが入り口になりやすいです。
苦手な数学や英語は、あとからでも大丈夫です。


Q3. 教材は学校の教科書でいいですか?

A. もちろん使ってもOKですが、「教科書がプレッシャーになる」場合は別の教材でも構いません。
市販のやさしめのドリルや、動画教材、スマホアプリなど、“わかる”が得られるものを優先してください。


Q4. 勉強をまったくやりたがらない時はどうしたら?

A. 無理にやらせるのではなく、「やる理由」を一緒に考える時間をとってみてください。
「高校に行きたい?」「ゲームをもっと楽しむために計算できるといいかもね」など、
本人の目的にリンクさせるとやる気につながることがあります。


Q5. 親が勉強を教えると喧嘩になってしまいます…

A. よくあるご相談です。親子だとどうしても感情的になりやすいですよね。
そんなときは、勉強の時間だけ“別の先生”に任せるのもひとつの方法です。
家庭教師やオンライン指導なら、親子の関係を守りながら勉強のサポートができます。


Q6. 自分でやらせるのと、家庭教師をつけるのと、どちらがいい?

A. どちらが正解ということはありませんが、
「家ではどうしても進まない」「親の言うことは聞かない」などの場合は、
家庭教師のような**“第三者の存在”がスイッチになることも**あります。
体験だけでも利用してみると、ヒントが見えるかもしれません。

まとめ:今の状態から、少しずつで大丈夫

お子さんが不登校の状態にあると、つい
「何か手を打たなきゃ」
「このままじゃ将来が心配」
そんなふうに、焦る気持ちが出てくるものですよね。

でも、大切なのは**“今のお子さんの状態”に合わせて少しずつ動いていくこと**。
完璧にやる必要はありません。
毎日でなくてもいい。
10分だけでも、ドリル1ページでも、それは立派な一歩です。

無理に“普通のペース”に戻そうとしなくていいんです。
その子の歩幅に合わせて、できることを積み重ねていけば、必ず前に進んでいきます。


親御さんが「どうしたらいいかな」と悩みながらも、お子さんのことを思ってこの記事を読んでくださったこと。
その気持ちが、もうすでに大きなサポートの始まりになっています。

もし、
「うちの子に合うやり方がまだ見つからない」
「親だけでは難しいな…」
と感じたら、第三者の力を借りてみるのも前向きな選択肢です。

私たちは、不登校のお子さんに寄り添ったオンライン家庭教師として、
それぞれのご家庭に合った学び方を一緒に考えていくお手伝いをしています。
少しでも気になる方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。


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