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どうして歴史を勉強しないといけないの?(お悩み相談)

こんにちは。佐々木です。

今日は中学生の生徒さんからの質問です。

なんのために歴史を勉強しないといけないんですか?正直なんの役にも立たないじゃないですか。受験勉強で必要だから勉強してるけど、もっとプログラミングとか将来役に立ちそうなことを勉強した方がいいし、化学とか物理とか理科は役立つから勉強した方がいいと思います。なぜ役に立たなさそうな歴史が義務教育にあるのか謎です。そして役に立つ気がしないからやる気が出ないです。

中高生と話しているとそんなことを言われるんですよ。
まあ無理もないし、気持ちもわかります。他の科目と違って役に立つ感じがしませんもんね。
日本人であれば国語は役に立つし、世界共通言語になりつつある英語はできて損がないことくらい想像がつく。数学と理科は中高生以降になると抽象的になりすぎて具体性を失ってしまうから、「役に立つ」という視点では少々難しいかもしれません。

だけど、歴史や古典は「昔のもの」だから、将来使うはずがない!という理屈は、もっともなように思えます。

でも。私は思うんです。歴史も古典も絶対に学んでおいたほうがいいです。今は確信を持って言えます。

「歴史なんて昔のことだし、今の生活には関係ないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。実は、歴史を学ぶことは私たちの生活や社会にとってとても大切なんです。

歴史の授業は、ただ過去の出来事を暗記するためのものではありません。過去の出来事を学ぶことで、現在の世界をより深く理解し、未来をより良くするための知恵を得ることができるのです。学校で歴史を学ぶのは、単にテストのためだけではなく、私たち自身の成長や社会の発展に大いに役立つからです。

この記事では、「どうして歴史を勉強しないといけないのか」という疑問に答えるために、歴史を学ぶことの重要性やそのメリットについてわかりやすく解説していきます。歴史を学ぶことで得られる具体的なメリットや、どのようにして歴史が私たちの生活に役立つのかを一緒に見ていきましょう。

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歴史を学ぶ意味

1.過去の失敗から学ぶ

歴史は繰り返す?

歴史を勉強する一つの大きな理由は、「歴史は繰り返す」という言葉が示すように、過去に起こった出来事が再び起こることがあるからです。例えば、戦争や経済危機など、大きな事件や問題は、時代や場所が違っても似たようなパターンで繰り返されることがあります。これを理解することで、同じ過ちを繰り返さないようにすることができます。

例えば、第一次世界大戦後、世界は大きな経済危機に見舞われました。この出来事は第二次世界大戦を引き起こす一因となりました。その教訓から、国際社会は協力して経済問題を解決しようとするようになりました。もしこの歴史を知らなければ、同じような経済危機が再び世界大戦を引き起こすかもしれません。

失敗からの教訓

歴史を学ぶことで、私たちは過去の失敗から多くの教訓を得ることができます。例えば、チェルノブイリ原発事故や福島第一原発事故などの大きな災害は、技術の進歩や安全対策の重要性を教えてくれました。これらの事故から学んだことを生かして、将来の事故を防ぐための対策が進められています。

また、戦争の歴史も重要な教訓を与えてくれます。例えば、ナチス・ドイツのホロコーストや広島と長崎への原爆投下などの悲惨な出来事は、平和の大切さや人権の尊重について深く考えさせられます。これらの歴史を学ぶことで、同じような悲劇を二度と繰り返さないように努力することができるのです。

過去の失敗を知り、その原因や結果を理解することは、私たちが同じ間違いを繰り返さないための第一歩です。歴史を学ぶことで、私たちは未来をより良くするための知識と知恵を得ることができるのです。

2. 現在を理解する

今の世界はどうしてこうなったの?

歴史を学ぶことのもう一つの大きな意義は、現在の世界を理解する助けになるということです。今の社会、文化、政治の背景にはすべて歴史があります。現代のニュースや出来事も、過去の出来事と深く結びついています。例えば、現在の国際関係や経済の状況も、過去の戦争や条約、経済政策の結果として形成されてきました。

例えば、ヨーロッパの国々が緊密に連携しているヨーロッパ連合(EU)は、第二次世界大戦後の平和と繁栄を追求するために設立されました。戦争の悲惨さを二度と繰り返さないようにという意図が背景にあります。もしこの歴史を知らなければ、なぜEUが存在し、どのような役割を果たしているのか理解することは難しいでしょう。

歴史と現在のつながり

現在の生活や社会における様々な側面は、歴史の積み重ねの結果です。例えば、民主主義という政治体制も、長い歴史の中で育まれたものです。古代ギリシャのアテネで始まった直接民主制から、現在の代表民主制に至るまで、様々な試行錯誤と改良が繰り返されてきました。この歴史を知ることで、なぜ私たちが現在の政治制度を持っているのか、その意義や課題を理解することができます。

また、文化や習慣も歴史と深く関わっています。例えば、日本のお正月の行事やお祭りも、その多くは古代から続く伝統に基づいています。これらの行事を通じて、私たちは先祖から受け継がれてきた文化や価値観を感じることができます。歴史を学ぶことで、私たちの生活がどのように形作られてきたのかを理解し、日常の中で歴史の存在を感じることができるのです。

歴史を学ぶことで、現在の社会や自分自身の立ち位置をより深く理解することができます。過去を知ることは、今を生きる私たちにとって大きな助けとなるのです。

3. 未来を予測する

歴史を知ると未来が見える?

歴史を学ぶことのもう一つの大きな利点は、未来を予測する力を養えることです。過去の出来事やパターンを理解することで、将来の出来事を予測し、適切に対応するための手がかりを得ることができます。これは、個人の生活だけでなく、社会全体にも大いに役立ちます。

例えば、経済の歴史を学ぶと、経済のブームとバスト(急成長と急落)のサイクルが繰り返されることがわかります。この知識を持っていれば、将来的に経済の急落が起こる可能性を察知し、事前に対策を講じることができるかもしれません。同様に、政治の歴史を学ぶことで、特定の政策やリーダーシップがどのような結果をもたらすかを予測することができ、より良い決定を下す助けとなります。

過去のパターンを見つける

歴史の中には、繰り返し現れるパターンが数多く存在します。戦争、革命、経済危機、社会運動など、さまざまな出来事には特定の要因や条件が絡んでいます。これらのパターンを理解することで、同様の出来事が再び起こる兆候を見逃さず、適切な対応を取ることができるようになります。

例えば、フランス革命やアメリカ独立戦争のような大きな社会変革は、経済的不平等や政治的抑圧が原因で起こりました。これらの歴史を学ぶことで、現在の社会で同様の不満が高まっている場合、将来的に大きな変革が起こる可能性があることを予測できます。

また、自然災害や環境問題についても、過去の出来事から学ぶことができます。過去の地震や台風の被害状況を学び、どのような対策が効果的だったかを理解することで、将来的な災害への備えを強化することができます。

歴史を学ぶことは、単に過去を知るだけでなく、未来を見据えた行動を取るための重要な手がかりを提供してくれます。過去の経験を活かし、より良い未来を築くために、歴史を学び続けることが大切です。

4. 自分のルーツを知る

自分の家族や地域の歴史

歴史を学ぶことで、自分自身のルーツを知ることができます。これは、家族の歴史や住んでいる地域の歴史を調べることを通じて行うことができます。例えば、祖父母や曾祖父母がどのような時代を生きてきたのか、その時代にどのような出来事があったのかを知ることで、自分が今ここにいることの意味や背景をより深く理解することができます。

地域の歴史を学ぶことも重要です。自分の住んでいる町や市がどのように発展してきたのか、どのような出来事があったのかを知ることで、地域に対する愛着や誇りが生まれます。また、地域の伝統や文化を理解することで、地域社会の一員としての役割や責任も感じることができます。

アイデンティティの形成

自分のルーツを知ることは、アイデンティティの形成にとても重要です。アイデンティティとは、自分が何者であるか、どのような価値観を持っているかを表すものです。家族や地域の歴史を知ることで、自分がどのような背景を持ち、どのような影響を受けて今の自分があるのかを理解することができます。

例えば、家族の中でどのような価値観が大切にされてきたのか、どのような出来事が家族の絆を強くしてきたのかを知ることで、自分自身の価値観や行動に対する理解が深まります。また、家族や地域の歴史を通じて、自分がどのように社会の一部として存在しているのかを実感することができます。

さらに、異なる文化や歴史を持つ人々との交流を通じて、多様な視点を持つことができます。これにより、他者への理解や共感が深まり、より広い視野を持つことができるようになります。

自分のルーツを知ることは、自分自身を理解し、他者との関係を深めるための重要なステップです。歴史を学ぶことで、自分の背景やアイデンティティを理解し、より豊かな人生を送ることができるのです。

5. 社会の仕組みを理解する

社会や政治の成り立ち

歴史を学ぶことは、現在の社会や政治の仕組みを理解するために非常に重要です。現代の政治制度や法律、社会のルールは、過去の出来事や人々の努力、思想によって形作られてきました。これらの背景を知ることで、なぜ現在の社会がこのようになっているのかを理解することができます。

例えば、現代の日本の民主主義体制は、戦後の憲法制定や国際社会との関係性の中で発展してきました。第二次世界大戦後、日本は新しい憲法を制定し、民主主義と平和主義を基本に据えることとなりました。この歴史を知ることで、私たちは現在の政治制度の意味や重要性をより深く理解することができます。

また、社会の中での人権や自由、平等といった価値観も、長い歴史の中で培われてきたものです。例えば、アメリカの公民権運動やフランス革命などの歴史的出来事を学ぶことで、これらの価値観がどのようにして確立され、どのような努力があったのかを知ることができます。

国際関係の基本

歴史を学ぶことで、国際関係の基本も理解することができます。国と国との関係は、過去の戦争や同盟、条約などを通じて形成されてきました。これらの歴史を知ることで、現在の国際関係や世界情勢をより深く理解することができます。

例えば、冷戦時代の米ソ対立や、その後の冷戦終結によって世界がどのように変化したのかを学ぶことは、現在の国際政治の動きを理解する上で非常に役立ちます。また、EU(欧州連合)の成立背景や、アフリカや中東の紛争の歴史を知ることで、現代のニュースや国際問題をより深く理解することができます。

歴史を通じて、国際関係の複雑さや、国家間の協力と対立の背景を知ることができます。これにより、私たちは世界の中での自分たちの位置や役割を理解し、国際的な視野を持つことができるようになります。

歴史を学ぶことで、社会や政治、国際関係の仕組みを理解し、現代の問題に対する洞察力を深めることができます。

6. 批判的思考力を育てる

何が本当で何が嘘かを見極める力

歴史を学ぶことは、何が本当で何が嘘かを見極める力を養う上で非常に役立ちます。歴史の中には、さまざまな視点や解釈が存在し、正しい情報と誤った情報が混在しています。そのため、歴史を学ぶ際には、情報を客観的に分析し、信頼性の高い情報とそうでない情報を見極める能力が必要です。

例えば、歴史の教科書や資料には、時代や文化によって偏った視点が含まれていることがあります。これらの情報を鵜呑みにせず、複数の情報源を参照し、異なる視点から情報を検証することが重要です。また、歴史的な出来事や人物についての情報を受け取る際には、その背景や動機を考慮し、客観的な判断を行うことが必要です。

様々な視点を持つことの大切さ

歴史を学ぶことは、様々な視点を持つことの重要性を教えてくれます。歴史には、様々な人々や文化が関わっており、それぞれの視点から物事を捉えることができます。そのため、歴史を学ぶことは、自分の視点を広げ、他者の視点や意見を尊重することを学ぶ良い機会となります。

例えば、ある歴史的な出来事について、複数の国や民族の視点から物事を捉えることができます。それぞれの視点には、その国や民族の歴史や文化、価値観が反映されており、異なる解釈や意見が生まれることがあります。これらの異なる視点を理解し、尊重することは、対話や協力の基盤となる重要なスキルです。

批判的思考力を育てるためには、自分の意見や信念を客観的に検証し、他者の意見や視点を受け入れる柔軟性を持つことが不可欠です。歴史を学ぶことは、このような批判的思考力を養うための有効な手段であり、現代社会での問題解決や意思決定に役立ちます。

7. 歴史の楽しさと魅力

過去の世界に触れる冒険

歴史を学ぶことは、過去の世界に冒険するような体験です。古代エジプトのピラミッド、ローマ帝国のコロッセオ、中世ヨーロッパの城など、歴史の中には数々の魅力的な場所や出来事があります。これらの歴史的な遺産や文化を学ぶことは、まるでタイムマシンに乗って過去の世界を訪れるような感覚を味わうことができます。

歴史を学ぶことは、想像力を掻き立てる素晴らしい冒険でもあります。過去の人々の生活や文化、技術、信仰などを学ぶことで、遠い時代の世界をイメージすることができます。さらに、歴史的な出来事や人物の物語に触れることで、過去の人々の喜びや苦悩、勇気や決断を共感することができます。

歴史から学ぶ驚くべき事実

歴史を学ぶことは、驚くべき事実や発見が待っている冒険の旅でもあります。過去の出来事や人物には、時には意外な側面や興味深いエピソードが隠されています。これらの事実を発見することは、常に新しい驚きや学びをもたらしてくれます。

例えば、世界史の中には、古代から現代までさまざまな文明や文化が興亡してきました。これらの文明の興亡や交流、衝突には様々な要因が絡んでおり、その背後には驚くべき物語があります。また、歴史上の偉人や英雄の生涯には、時には意外な転機や苦難があり、その生き様から多くの教訓を得ることができます。

自分の好奇心を満たす発見の旅

歴史を学ぶことは、自分の好奇心を満たす素晴らしい発見の旅でもあります。歴史の中には、まだ解明されていない謎や未知の領域がたくさんあります。これらの謎や未知の領域に挑戦し、新たな発見をすることは、常に新しい興奮や喜びをもたらしてくれます。

歴史を学ぶことは、ただ過去の出来事や人物を知るだけでなく、自分自身の好奇心や想像力を刺激し、新しい発見や体験をもたらしてくれます。歴史の楽しさや魅力を味わいながら、自分自身の成長や学びを楽しんでください。

「役に立たないもの」を学ぶ意味

実は私も、「歴史も古典も必要がない」心のどこかで思っていました。大学進学の時に「文学部ってなんのためにあるの?文学学んで将来どうするの?」と割と本気で思っていた人間です。働く時に直接的に役に立つか役に立たないかだけを考えていました。

ありがたいことに今まで5作の書籍を出せていただき、ブログもたくさんの人に読んでいただけるようになったのですが、どこかでうまくいかない感というか、天井にぶつかったような気持ちになることがありました。憧れの作家さんの本を読んでも、私が書いたものと憧れの人が書いたものは全く違う。

作家さんたちにあって私にないものは、教養でした。
書いたものにはその人の知性や品位が直接的に現れます。自分の意見を書くだけでは当然ながら説得性に欠けるわけですから、同じような意見を持つ人の意見を引用したり、根拠となる例を併記しながら進めるわけですが、当然ながら知識が必要ですよね。その内容についての過去の研究だったり、背景を知っているべきです。

「役に立つものだけを学べばいい」そう思っていたら、話を広げることなんてできません。すなわち、面白いもの、含蓄のあるものは書けないから、深みが出ない。どんなに「書き方」を学んだって、それはプレゼントのラッピングの仕方を勉強しているようなもので、文章自体、プレゼントの本体は素敵なものにならない。その文章に知性は現れないんです。

「役に立つもの」だけを学んでいれば、すぐにある程度の成果物を作ることはできるでしょう。でも、平均点程度のものは作れても、高得点のものを制作することにはいつしか限界にぶち当たります。

歴史や古典は「すぐに役に立つ」わけではないですし、それを仕事にできるわけではありませんし、それをツールにして何かができるわけではありません。だからと言って勉強しなくていいかと思ったら、それは違います。

例えるなら基礎体力みたいなものですね。
体力を使ってスポーツ選手になって金メダルを取れるとか成功できるとかそういうことではないけれど、体力があればやりたいことをする時にプラスになりますよね。それと全く同じなんです。歴史や古典への知識は頭の基礎体力みたいなもので、鍛えておけば間違いなく役に立つ。ただ「うわあ体力あるから仕事でめっちゃ役に立った!稼げた!」とはならないんですよ。そこが難しいところ。

だけど、私は生徒さんに成功してほしいし、もっともっと知的になってほしいから、歴史と古典は勉強しておいてほしいと思うんです。すぐに役立つものだけではなく。

確かに、学校の勉強は面白くないし、人物の名前や事件名を覚えるだけの勉強は楽しくないので、学ぶ理由がよくわからないというのは同意します。
でも、だからって歴史と古典を捨てないでほしい。その知識は必ず役に立つ。

かつては「文学なんてなんの役に立つの?」なんて思っていた私ですが、今は文学部で哲学やら歴史やら文学やらを学んでいます。やはり、すぐには役に立たないし、収入に結びつくようなものでは決してないけれど、どれも面白いし、先人の知恵を学ぶのは純粋に楽しいです。きっと人生を豊かにしてくれる実感があります。

質問の答え:歴史を「暗記科目」と思わない

一般的に言われる「歴史を勉強する意味」や、私の経験に基づいた「歴史を勉強する意味」について、長々と書いてしまいました。生徒さんからの質問に焦点を当ててみましょう。

質問をしてくれた生徒さんは、「化学とか物理は役に立つ」と書いているあたり、きっと理系で理系科目の勉強を頑張っているのだと思います。そして、想像ですが、文系科目が好きではないのかもしれません。特に歴史は面白さや意義を感じられなくて、「なんでこんなことを覚えないといけないの」と思っているかもしれないですね。

よくいうのが「歴史って暗記科目」というやつです。

たとえば「645年に大化の改新が起こった、中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我氏を倒した」みたいな知識ですよね。テストでは、「645年に起こった事件はなんですか」とか「大化の改新で蘇我氏を倒したのは誰ですか」とか。これを覚えて答えるだけの一問一答的な勉強って全然面白くないです。

それならちょっと視点を変えてみましょう。

なんで蘇我氏は倒されなきゃいけなかったのでしょうか?

なぜ中大兄皇子(のちの天皇)と中臣鎌足(一般人っぽい)が手を組んだの?

なんで「大化の改新」とかいう仰々しい名前がついているの?

あなたは登場人物のうち誰に共感する?

こんな視点でこの事件を見てはどうでしょうか。

多分ですが、こういうストーリーがあまり語られなくて、「645年に大化の改新が」みたいな話しかないし、それを覚えるだけになっているから歴史はつまらないし、役に立つ気もしないんです。

それなら、一体何が起きて蘇我氏は絶滅(っていう言い方は正しくないですけど)しなきゃいけなかったの・・?みたいな視点で勉強してみると、ちょっと面白いですよ。蘇我氏は自分の子を王子にするとか横暴なことをやりすぎて、調子に乗りすぎて討たれちゃったんです。いつの世も調子乗りすぎは良くない。

そして、「調子乗りすぎて討たれる」人はその後の歴史にも何人も出てきます。気になったら調べてみてね。調子乗って権力を持ちすぎると大抵やられる。それを知っているだけでも歴史の勉強はめちゃくちゃ楽になります。しかもそれは日本史だけではなくて世界共通。

しかもこれって日常生活でもいえることで、もし学級委員が「自分がクラスの中心」と考えて調子に乗った提案ばっかりしていたら、クラス中から不満が出て下されるでしょうね。そんな感じで歴史ってちゃんとやれば面白いしちゃんと役に立ちます。だから、歴史を「暗記科目」と捉えずに、「失敗学」と捉えたら多分面白いし、かえって覚えやすかったりもします。

まとめ

歴史を学ぶことの意義は多岐にわたります。まず、過去の出来事や人々の経験から学ぶことで、同じ過ちを繰り返さないための教訓を得ることができます。過去の失敗や成功から学び、未来をより良くするための知識と知恵を得ることができるのです。

また、歴史を学ぶことで現在の世界をより深く理解することができます。現代社会や文化の背景には歴史が影響しており、過去の出来事や人々の行動が現在に及ぼす影響を理解することが重要です。さらに、歴史を通じて未来を予測し、適切な対策を講じる力も身につけることができます。

どうしても歴史がつまらない、勉強したくないという人は、「歴史は暗記科目だから・・」という固定概念を捨てて、「みんなの失敗学」みたいな感じでその裏にあるストーリーを調べてみてください。だいぶ面白いですよ。しかもその後の人生にけっこう役に立ちます。

歴史や古典は役に立つ。若いうちに気づくのは難しいけれど、できるだけ早く気づいてくれたら嬉しいです。少しでも勉強が楽になりますように。

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